「ソーシャル・ネットワーク」レビュー

映画「ソーシャル・ネットワーク」試写会のレビューです。
「感想」の項以降はネタバレを含むので注意。

開催概要

時間と場所
  • 2011年1月8日(日) 14:00〜16:30
  • 一ツ橋ホール@神保町
参加料金
  • 無料
  • 教えてくれた@miyattiに感謝します。またよろしく!


  • Retweet等による試写会への申し込みが非常に多く、「今回、特別試写会のお申込が同時期に殺到したため、募集定員を大幅に超えて申込を受付けてしまいました。」とお詫びのメールが来る事態に。(写真参照)
内容
  1. ウノウ→Zynga Japanで本作字幕監修の山田さん日経エンタテインメント編集長吉岡さんによるトークセッション(15分)
  2. 映画上映

あらすじを3行で

  • リア貧でコミュニケーションが苦手だが功名心にあふれるエンジニアが、
    女の子に構ってもらうためにFacebookを作り、育て、
    何かを得たり失ったりしていく話。
  • 予告編も参照


この映画、こんな人におすすめ

  • 社会的に成功したい人
  • 興味があるのは概念や技術自体で、人付き合いや他人の評価には興味が無い、人間関係は離散的な方が合理的だと考える人にはおすすめできない
  • でも、それがフリな人には、フリをしている度合いが大きいほど効くので激しくおすすめ


以下、ネタバレ有り。

感想

  • フィクションなのはわかってるけど、それでも現状を打破し成功するための力をもらえた。非常に良かった。
    • 目の前の小さなお金より、コンセプト(劇中ではCoolであること)を重視して大きく育てること。
    • 「やろうと思った」「考えた」に意味は無い。素早く実現すること。
  • 元カノや訴訟相手から「嫌な奴」扱いを受けるザッカーバーグだが、観客=神視点だと「自分の興味が優先するので誤解されやすいけど、実は少ない友達を大事する寂しがりやさん」に見えるようにできている
    • 無能キャラになってしまったエドゥアルドを自分の口からは切ると言わせない構成や、名刺の小ネタをおぼえていたり、最後のFacebookの友達申請が受け入れられるのをリロードを繰り返しながら待つシーンから。
    • FFTラムザ君みたいな、劇中では異端・裏切り者扱いされることで、事実を知っている観客からの印象はかえって良くなるという構図
  • 結果、目の敵にされているにも関わらず、ザッカーバーグにはむしろ好印象を持って話は終わった。狙ってやっているなら、なんてCoolな宣伝なんだまったく!
  • 格好良くキメてきたエドゥアルドに対して、パーカーやジーンズで「ダサいかっこで来やがって」というシーン。機能で選んでるんじゃないんだ、ファッションでやってるんだ。それって同様にダサいなと思った。
  • Liveでもないのに停止や巻き戻しができない映画というメディアはちょっと不便。(ターミナル画面に何が映っているかとか、あれなんか英語と訳が違わないか?という時に確認できないなど)
    • 家で一人で動画を見るのに慣れ過ぎてるのかもね…

会場が沸いたシーン

  • ビルゲイツ
  • チキン
  • プール
  • ビール投げ
  • 寝巻きで投資会社へ


トークセッションのメモ

  • 本作は結構リアルな映画
  • Facebookって何かというと、「使いやすくしたmixi」(mixiの人がいたら申し訳ないですけど、とフォロー)
  • Facebookの特徴的なアイデアは?
    • 面白い物を取り入れるのが早い(twitter連動など、mixiボイスもあるけど遅かった)
    • シリコンバレーを本拠地にしているからかも
  • ザッカーバーグについて
    • エンジニア、経営者としての才能だけでなく、面白いサービスを作るクリエイターとしての能力が高いように思う
    • 社員2000人を未だにコントロールできているのが凄い
  • 日本では、今年は、Facebooktwittermixiの三つ巴。個人的には国産なのでmixiに頑張って欲しい